「自分の退職金って、結局いくらくらいになるんだろう?」40〜50代になると、多くの方が一度はそう考えるはずです。ただ実際には、就業規則や退職金規程を見ても、計算方法がよく分からない自己都合・会社都合でどう変わるのかイメージがわかないそもそも“いくら必要なのか”が分からないから、金額を見てもピンとこないという声を、多くお聞きします。退職金に関して、弊社が大切にしているのは、「退職金をいくらもらえるか」ではなく、「退職金をどう取り崩しながら、人生の後半を安心して過ごすか」という視点です。この記事では、どう長く持たせるか運用しながら取り崩す“第二の人生”のライフプランニングを、ファイナンシャルプランナーとしての経験から整理してお伝えします。1|「増やす」よりも「どう長く持たせるか」が重要になっている資産運用の世界では長年、「いかに増やすか」という発想が中心でした。しかし今、退職金については適切に運用しながら、取り崩し方を工夫した場合受け取った退職金を、そのまま取り崩していった場合この2つを比較する「取り崩しのシミュレーション」に注目が集まっています。弊社でも、資産をどう増やすかだけでなく「お金がなくならない」「困らない生活」を、何歳まで続けたいかという視点から、退職金の活かし方を一緒に考えていきます。2|大事な2つの視点視点①|運用しながら取り崩すかどうかで、持ち年数が変わる同じ退職金額でも、預貯金として置いておき、そのまま取り崩していくのか一部を投資に回しながら、計画的に取り崩していくのかによって、資産が持つ期間は大きく変わります。最近は、「資産を増やすシミュレーション」だけでなく「運用をしながら、どこまで資産が続くか」を比較するシミュレーションができるツールも整ってきました。私たちが意識しているのは、「お金がなくならない」「困らない生活が続く」というラインをどこに置くか、です。視点②|「何歳まで生きるつもりか」を一緒に考える退職金の使い方を考えるとき、クリエイティブライフでは、率直にお聞きすることがあります。「何歳くらいまでの人生をイメージされていますか?」この質問に対する答えは、本当に人それぞれです。親御さんが長生きだったので、「自分も100歳くらいまで」と考える方親御さんが早く亡くなったことから、「70歳くらいまでだと思う」と話される方同じ退職金の金額でも、70歳までをイメージしている場合95歳・100歳までをイメージしている場合では、「1年あたり、どのくらい使えるのか」がまったく違ってきます。もちろん、「何歳で亡くなるか」を正確に予測することはできません。だからこそ、最終的には「もしかして長生きしたときにも、困らないようにしておく」という前提で、収支と資産のシミュレーションを行っていきます。3|退職金を軸にした“第2の人生”のライフプランニング退職金は、「仕事人生のゴールで一度だけ入ってくる大きなお金」です。一方で、そこから始まるのは “第2の人生” でもあります。クリエイティブライフでは、退職金のご相談を受ける際に、次のようなことを一緒に整理していきます。① まずは現状の「見える化」公的年金の見込額企業年金やiDeCoなどの年金系資産退職金の見込み額預貯金・投資・保険などの金融資産を一覧化し、「今、どこにどれだけのお金があるか」を一緒に整理します。② 第2の人生で「何をして暮らしたいか」を言葉にする数字の話だけでなく、こんなことも伺います。何歳くらいまで働いていたいか仕事をやめた後、どんな1日を過ごしたいかやってみたい趣味や活動、行きたい場所はどこか中には、「普段、家族にはなかなか言っていない本音」を話してくださる方もいます。そうした“やりたいこと”と“お金の計画”をつなげることが、ライフプランニングの大事な部分です。③ 70歳以降の収支シミュレーション年金収入退職金を含めた金融資産生活費・医療費・介護費などの支出を踏まえ、70歳以降の収支をシミュレーションします。その際、資産を運用しながら取り崩した場合運用をせず、そのまま取り崩した場合など、いくつかのパターンを比較しながら、「どのくらいのペースで使っていくと安心か」「どの時期に、どんな支出が増えそうか」を見える化していきます。4|まとめ:退職金の「計算」は、安心して使うための第一歩最後に、この記事のポイントを整理します。「いくらもらえるか」だけでなく、「どうやって長く持たせるか・どう使っていくか」がこれからは重要「何歳まで生きるつもりか」「どんな生活を送りたいか」というイメージを持つことで、退職金の意味がはっきりしてくる資産を運用しながら取り崩すかどうかで、「お金が持つ期間」は大きく変わる退職金と、これからの人生の話をしてみませんか?これで足りるのか不安」「70代・80代の暮らしをイメージしながら、お金の計画を立てておきたい」そんなときは、退職金だけを単独で見るのではなく、公的年金・退職金・預貯金・投資・保険 +「これからどんな人生を送りたいか」をセットで考えることが大切です。クリエイティブライフでは、お一人おひとりの価値観やご家族の状況を伺いながら、退職金を「安心して使うための設計図」に落とし込むお手伝いをしています。まずは、退職金規程ねんきん定期便現在の資産のメモと、これからの人生で「やってみたいこと」を持ち寄っていただければ十分です。退職金の計算から、その先のライフプランまで、一緒に整理していきましょう。